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ブログ 燃費について…5

右足の調教と脳の訓練編(5部作完結編)

今までそれぞれのエンジンについての燃費の特徴を

ディーゼルエンジン

ガソリンエンジン

ハイブリッド車

電気自動車

に分けて簡単に説明しました。

それぞれのエンジンにはそれぞれの特徴があり、良い面もありますが

まだまだ解決しなければならない面もありました。

でも、それらはみんなメーカーの開発任せになります。

技術が確立されて一般市場に出回るまでは相当の期間を要します。

今日からでも出来る燃費対策があります。

あなたの右足の調教です。

右足を調教して

・無駄な加速をしない。

・無駄なブレーキを踏まない。

を実践してみてください。

調教されていない右足を持っている人ほど効果絶大です。

燃費向上率50%も夢ではありません。

 反対にもう既に調教されている人にはあまり効果は無いかも知れません。

しかし、自動車の構造理論を知れば10%の向上は必ずあると思います。

 無駄な加速はしてはいけないと、

言いましたが亀みたいにゆっくりノロノロ走るということではありません。

周囲の交通の流れに合わせて素早く加速し流れに乗るのです。

決してくっつきすぎてはいけません。

十分な車間距離を空けて走行するのです。

車間距離を詰めて走っているとついついブレーキを踏んでしまいがちになります。

 ブレーキを踏むということは物体の慣性エネルギーを

熱エネルギーに変換して捨ててしまうということです。

全くの無駄なエネルギーです。

ブレーキを踏んだあとは再度流れに乗るために加速しなければなりません。

このときにまたエネルギーが必要になります。

 

 車間距離を十分空けて走行していれば、

アクセルペダルをゆるめるだけで危険な状態にならず

十分に対応出来る場合がたくさんあります。

そしてやむを得ず停車するときも車間距離が十分に空いていれば、

ずっと手前からエンジンブレーキを使って減速できます。

そして無駄なく直前で緩やかにブレーキをかけるのです。

エンジンブレーキというのは変速機のギア比を低速側にすることで

エンジンのポンピングロスとフリクションロス力を利用し減速させるものです。

具体的にはオートマチック車の場合は

・オーバードライブ・オフ

・D→3

・D→2

などのようにシフトレバーを移動させたり、ボタンを押したりします。

ハンドルにボタンや、パドルが付いているものもありますし、

シフトレバーが前後や左右に倒れて「+・-」などの表示があるものもあります。

お使いの車種にあわせて使い分けてください。

 エンジンブレーキ作動時にはエンジンの回転数が大きくなり

体が前に移動するような感覚でブレーキが掛かります。

 「エンジンの回転が上がってしまうので、たくさん燃料が必要なのでは??」

との質問もいただきますがそんなことはありません。

エンジンの回転をあげてポンピングロス・フリクションロスを

ブレーキ代わりに使いますからそんなところに燃料を使っていたらクルマが加速してしまいます。

そうです、このときにはエンジンコンピュータは燃料を噴射しないように制御しているのです。

燃料を噴射していないということは、エンジンブレーキが作動している期間は

燃料無しで前に進んでいるのです。

当然この期間の燃費は∞Km/Lです。

これを活用しない手はありません。

長い下り坂や、減速が必要な時には是非活用してください。

でも、あの心地よい加速感

ついつい右足はアクセルペダルを踏み込みがちになります。

周囲が安全な時にはドライビングプレジャーを楽しむのはいいと思います。

高速道路や町中でもまるで磁石でも付いてるかのように

ピッタリ張り付くクルマがいますがああいうのはやめましょうね(笑)

右足の調教が終わる前に出来ることがあります。

多分あなたの車にはゴミなのか、いるものなのか、いらないものなのか、

着る物、地図、雑誌、使わないタイヤチェーン、とかなんとか、

とにかく使用期間に比例していらない物が乗ったままになっていると思います。

いらないものは全部降ろしてください。少しでも軽くしましょう。

そしてタイヤの空気圧。適正空気圧に保ちましょう。

適正空気圧とはメーカー推奨のドアに貼ってあるステッカーに表示されている圧力より若干高めです。

理由は。いずれまた書きます。

空気圧が低い状態で走行するということは、

消しゴムを思い切り押さえつけて消しているようなものです。

重たくって、紙は破れるし、だいいち消しゴムが滑らかに動かせません。

そして必要の無い電気は消しましょう。

フォグランプをむやみに点けているドライバーがいますが、エネルギーが損失しています。

「エンジンが掛かっている限り電気は生み出されていて何の無駄があるものか!??」

という声が聞こえてきそうですが、無駄があるのです。

あの自転車に付いているライト、

タイヤの横にダイナモが付いていて、それをタイヤにくっつけると

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速度に応じてライトが明るくなったり暗くなったりするライト。

あれを使うと自転車をこぐのが重たくなりますよね。

フォグランプ2つ分の電力はあの自転車が重い状態のおよそ55倍に相当します。

どうですか??その重さを人力で回す脚力がありますか??

その力の分だけ燃料が余分に使われているのです。

ちょっと、ライトも消してみようかなって、いう気持ちになってきましたか??

まだ、あります。

無駄なエアコン。

エアコンのコンプレッサーが作動しているときは

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自転車のライトのおよそ300倍のエネルギーが必要です。

ルーフキャリアのつけっぱなし。

スクリーンショット 2015-04-26 11.12.55

風の抵抗は凄いです。

人間を3人ぐらい余分に乗せたぐらいの走行抵抗があります。

いずれも簡単なことです。

あなたの右足と脳を調教して是非、

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燃費の良いクルマに仕上げてください。

そうすることによってクルマを買い換えることなく

地球温暖化防止に寄与することが出来るのです。

  • 2015.04.25
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