2007　TOYOTA Camry Hybrid

平成19年　トヨタ　カムリハイブリッド　並行輸入車

横浜からご依頼いただきました。

バッテリーパックだけを宅配便で送っていただき現品をリビルトすることになりました。

開梱してみると

バッテリーコンピューターやリレーは側面側に取り付けられています。

ファンのダクトも煙突のように見えています。

側面のカバーを外すと中が見えました。

コンピューターや冷却ファンやダクトリレーを取り外さなければ

電池カバーが取り外せません。

カバーを外して端子をみると規則正しく+側のネジに赤さびが発生していました。

白く腐食しているものは多く見受けますが赤サビのものは珍しいです。

拡大すると

納品を急ぐので早速組み替えて出荷です。

取り外したバッテリーの開放電圧を取り急ぎ測定しました。

容量を測定するまでは断定できませんが、不具合の原因は

１４番モジュール

と

24番モジュール

の内部短絡だと思われます。

容量の測定をしてみます。

案の定24番モジュールは容量がゼロですが、

14番モジュールは他と比べてそれほど容量が少ないわけではありません。
二つのグラフを合体してみます。

電圧測定だけでは見えなかった不具合が見えてきました。

1番、6番、18番も問題があります。

ここに電圧測定だけで不良モジュールを特定する危険性がご理解いただけると思います。

今回は潜在的なトラブルを避けるため全モジュールを交換してリビルトしましたので心配はありません。

ご利用いただきありがとうございました。