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ハイブリッド車 電池残量表示変化が大きすぎる ZVW30プリウス

ZVW30 プリウス

156,000km

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  富山県からわざわざ大阪までハイブリッドバッテリーの修理にいらしてくださいました。

ハイブリッドシステム異常のメッセージは出ないが、

バッテリー充電ステータスを示すバー表示が頻繁に上下するという不具合です。

夜帰宅時に7セグメントまで表示されていたものが翌朝出勤時には2セグメントまで下がっているという問診結果も得られました。

走行中にも2セグメントだったものが突然フルセグメトまで上昇したり、

逆にそれほど電力を使用したとも思えない走行状態でも急激に1セグメントを表示することがあるという訴えもありました。

早速、車上点検で測定してみますが、各ブロック間の電圧差も小さく、

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電力を消費させて電圧が下がるまで監視してもそれほど大きな電圧差は認められませんでした。

ただ、内部抵抗値は少しだけ大きくなり、ばらつきも出ているようです。

お客様は安心してこれからまだ2-3年10万キロは乗り続けたいとのことでしたので、

リビルトバッテリーをお勧めし、

ご了解いただきましたので交換作業を行いました。

交換後の帰り道は極めて好調で異常なバッテリー残量表示も起こらず、

充放電時のステイタス表示も非常に緩慢な上下になり実態にに則した表示になったとのコメントをいただきました。

何よりもこちらにおいでいただいた際の燃料消費率から帰り道は1リッターあたり3kmも伸びたとの嬉しいお言葉もいただきました。

測定力は異常な数値は認められなかったのですが、

やはりお客様が一番お気づきだったのですね。お客様の声に耳を傾けることへの大切さを再認識した事例となりました。

気になる測定値上は異常が認められないバッテリーを分解してモジュール単体で試験してみました。

やはり電圧値はほとんど均等で異常は認められません。

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放電テストの結果もグラフの通り、ほぼ40%前後の容量で均等です。

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これまで測定結果から平均的に容量が40%程度になると異常を検知することが多いようですが、

このように平均的に40%のものは異常を検知せずにバッテリー表示に異常がでたり、

気づかないうちに燃費が悪くなっていたりするようですね。

車両の警告灯が点灯していても修理しないお客様がいる反面、

このようにドライバーがいち早く異常を感じて整備をおこうなうのは、

日本人らしい「転ばぬ先の杖」という発想が感じ取れて嬉しく思いました。

何よりそういう考え方のユーザー様が、

多くの命を乗せてハンドルを握る

観光バスのドライバーであったことに安心感を覚えました。

遠くからおいでくださいましてありがとうございました。

  • 2016.12.10
  • ハイブリッド車