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ハイブリッド車 GWS204 CROWN P0A80 ハイブリッドシステムチェック

2008 TOYOTA CROWN GWS204 198.396km

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ハイブリッドシステムチェック

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ナビブレーキアシストチェック

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エンジンチェックランプ

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と複数警告がされました。

同時に全部点灯したとのことですので原因は一つだと考えられます。

テスターで確認するとP0A80-123というポピュラーな警告です。

スクリーンショット 2018-07-21 12.07.46

現在の状況をデーターストリームで確認してみます。

スクリーンショット 2018-07-21 11.45.18

数値ではわかりにくいのでグラフ上にプロットするとこのようになります。

スクリーンショット 2018-07-21 12.34.54

7番ブロックを中心に2番から15番ブロックまでが電圧が低く劣化が進んでいるようでうす。

 フリーズフレームデータが残っていましたので確認してみます。

スクリーンショット 2018-07-21 11.49.39

 この数値もグラフにプロットしてみましょう。

スクリーンショット 2018-07-21 12.40.13

どうやら7番ブロックの電圧低下を検出したようです。

どのような状況でエラーを検出したのかも記録に残っていました。

駆動用バッテリーからは31.65Aの電流が流れていたようです。

31.65A*288V=9,115W

のエネルギーを消費しています。

エンジンも6,400rpmで負荷率92.5%ですから、

かなりの速度で走行していたことでしょう。

さて、修理の方法ですが車検期限迄のあと一年乗れたら良いということで

中古リコンディションドバッテリーをご採用いただきました。

1年とはいえ、走行距離が多くなることと、

もしかしたらもう一回車検を受けて3年乗るかもしれないとおっしゃるので、

リビルトをお勧めしましたが、

また、会いに来たいとおっしゃられたのでリスクはご承知と判断して、

リコンディションドバッテリーで作業を進めました。

換装後のテスト走行では充放電も問題なく

スクリーンショット 2018-07-21 13.26.02

電圧差も非常に小さくなりました。

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バッテリーの修理完了と同時にスロットルバルブの警告灯も消灯し、

再検出もされませんでした。

試運転中気になったのはモーターのみの走行からエンジンが始動するタイミングに発生する振動。

始動がスムーズでないことから生じる振動と思われるので

スロットルバルブのクリーニングを施工しました。

スロットルバルブ周辺の黒い堆積物で始動時のわずかな隙間が埋められ空気の流入を妨げます。

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施工後の写真は下です。

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堆積物は除去されています。

これだけのことでこの不具合は解消されました。

不具合を起こしていたバッテリーの測定結果です。

スクリーンショット 2018-07-24 11.36.11

フリーズフレームデータに記録されていた7番ブロックに含まれる、

16番モジュールが最低容量でした。

各ブロックの平均値の最低もまた7番ブロックです。

スクリーンショット 2018-07-24 11.36.36

2番ブロックから13番ブロックまでは低い平均値なので、

相当に劣化が進んでいました。

その後、

『燃費が良くなりすぎて嬉しくて電話しました。

航続距離も800kmを超える数字が表示されて、

今まで一度も見たことがなく、

ありえない数字で驚いています。」

と、嬉しいご報告のお電話をいただきました。

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  • 2018.07.21
  • ハイブリッド車