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その他 フォレスター オーバーヒート

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2006 SUBARU Forester SG5  72,400km

スバル フォレスター

平成18年 SG5 72,400km

上り坂の長いトンネルを走行中に ボンネットの隙間から湯気が出て、

ヒートゲージが上がったということで入庫。

点検するとラジエーターアッパータンクからネバネバの物質と

白い粉状の物質が噴出した形跡が顕に観察できました。

ラジエーターの損傷は明らかなので交換は必至ですが、

ヒートゲージが上がったとのことですので、

シリンダーヘッドガスケットの損傷や、

シリンダーヘッドの歪みなども想定しなければなりません。

水平対向エンジンなので最悪の場合は

シリンダーヘッドが左右バンク共に損傷している可能性があります。

そうなると修理代が車両価値を超えてしまうので、

修理に取り掛かるのも慎重になります。

エンジン側に問題があるかどうかを見極めるためにラジエーターを交換することにしました。

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交換後のアイドリング状態での車上点検では異常はありません。

しかし、走行テストでは20分程度走行するとオーバーヒートの兆候が現れました。

問題がどこにあるのか精密に点検するために

プラグホールから圧力をかけてみると右バンク後ろ側のシリンダーから

冷却系統に漏れがあることが確認できました。

この部分のガスケットを交換することにしました。

順番に分解して

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ようやくシリンダーヘッドが取外せました。

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どこから漏れたのかをよく観察すると

一箇所ヘッドのカーボンが除去されている部分があり、

金属部分が光って見えます。

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おそらくこの部分が原因と推測されます。

シリンダーヘッドに歪みは無いのでガスケットを交換して組み付けます。

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元どおりに組み付け

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車上テストと走行テストを繰り返します。

問題が無いことが確認できたので修理は完了です。

オーバーヒートの代償は作業量も部品点数も多く修理代は高額になりがちです。

日頃からの点検で冷却液不足が見つけられれば、

このような修理は必要ありません。

皆様には是非、日常の点検を怠りないよう実施していただければ幸いです。

  • 2017.02.15
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