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その他 クラッチ油圧ホース破裂

平成14年 マツダ アテンザ LA-GG3S

走行距離131,621km

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クラッチペダルが戻らなくなったという不具合でJAFさんの牽引で入庫しました。

以前にクラッチの交換をされたとの情報をユーザー様から得ました。

点検を進めるとオイルが漏れた痕跡があります。

痕跡を辿るとクラッチホースが見事に裂けてしまっています。

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観察したところ、外部から損傷を受けた様子はなく、

内部圧力が高まって裂けたような破損状況です。

14年も前の製造ですので当然素材の劣化もしていたでしょうが、

引き金は内圧が異常に高まったことであると判断し、

分解点検整備することとしました。

点検してわかったことはレリーズベアリングのスラスト方向の動きが異常に重たいことです。

その上回転時に「ジャラジャラ」と大きな音を上げています。

どうやらスプラインに溜まったクラッチ摩耗粉が動きを阻害しているようです。

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前回のクラッチ交換で内部の清掃が不十分だったのでしょうか。

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内部を清掃しスプラインに給油して組み付けです。

レリーズシリンダーをオーバーホールして、

摩耗していたレリーズフォークも交換します。

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レリーズベアリングもスムースに動き問題は解決です。

  • 2016.05.20
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